世界最大のブドウ栽培面積を有するスペインでは、地中海の温暖な気候の影響を受けるワインの生産地としては世界でも最も理想的な場所です。近年まで、リオハ以外のブドウ産地においては、日常的なワインばかりが生産されていましたが、現在はこれらの地域においても近代的な醸造設備が導入され、モダンスタイルの非常に質の高いワインを生産するボデガ(ワイナリー)が増えています。

リオハ
Rioja

取扱ブランド

【Marqués de C´ceres マルケス・デ・カセレス】

スペイン内乱中にフランスのボルドーに移住したフォルネ家は、シャトー・カマンサックとシャトー・ラローズ・トラントードンを購入し、その名声を高めることでボルドーで大きな信用を獲得しました。その後、ボルドーのシャトーを弟に任せたエンリケ・フォルネが、リオハ・アルタのセニセーロの地に、1970年にマルケス・デ・カセレスを設立。彼が目指した「リオハの特徴がさらによく表現されたワイン造り」とは、伝統的なリオハのワイン製法にボルドーのエッセンスを加えることであり、これによってテンプラニーリョの風味が見事に引き出され、ボルドースタイルにモダンさと気品が加わった、“新しいリオハスタイル”が確立しました。

【VERUM ヴェルム】

ロペス・モンテロ家は1961年にファミリー・ビジネスとして蒸留酒製造をスタートして世界的な成功を収め、2005年に新進気鋭のワイナリーを設立しました。ヴェルムはラテン語で「真実」という意味で、『大地やワイン造りをはじめ、すべてに対して真実でありたい』という、同家が代々受け継いできた思いから名付けました。ラマンチャのトメジョッソの標高約400mの平原に200haの畑を擁しており、その表土から3m下にある石灰岩が基盤岩となる土壌では、様々な品種のブドウが栽培されています。モスト・フロール(フリーラン果汁:ブドウを破砕してプレスする以前に自然に流れ出る果汁)のみ使用したワイン造りのこだわりは、同社ワインのクオリティーの高さの理由の一つです。また、今世紀初頭に厚い岩盤を掘り下げて作られた、高さ7m、総面積8000㎡の広大な地下セラーを備え、熟成や貯蔵にも最高の環境を整えています。